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執筆者の写真川崎学舎@info

最後まで頑張れる受験生を見て

門野坂です。

今年度は受験生である中学校3年生の授業を担当いたしました。

関わりの中で感じた「川崎学舎らしい受験生の姿」について書けたらと思います。


学舎では中3になると、1人1台の自習机が割り当てられます。

テキストや過去問などの書籍類を置いたまま通塾ができるようにです。

参考書を綺麗に並べる生徒もいれば、付箋をたくさん貼っている生徒もいて、個性に富んだ机は見ていて楽しいものです。


また、受験生はほとんど毎日のように学舎へ通うことになります。

特に、1/1以外は休みがない冬期講習でずっと勉強し続けている姿には、僕の方こそ頑張らなくてはいけないなと思われるほどでした。


冬期講習を含め、受験日前日まで熱心に勉強し続ける中3生を見て「中学時代、僕自身はあんなに熱心に勉強できていただろうか」と振り返ります。

最後の最後は、自分の実力から目を背け、「もういい、終わってくれ」と逃げるように受験を終えてしまったことを思い出します。


何が,「最後まで頑張れる人」と「最後まで頑張れない人」のちがいを生むのでしょうか。


受験を終えた今,

それは「揺れ動く思春期の思いにどれだけ向き合ってきたか」だと思っています。


学舎では,よく一人一人が呼ばれて,今村や僕と話をする機会があります。

早く塾へ来た時間や,帰り際の何気ない時間にもよく話をします。

そういった関わり方をしていると,15歳の揺れ動く感情がよく分かってくるものです。


悩みごとをただただ聞く時間。

基準の低さを指摘する時間。

他愛もない話を楽しむ時間。

目標へ向かうなかで挫折しかける気持ちを応援する時間。


そういった日々の時間の共有が,結果的に「最後まで頑張ろう」と思える気概を生んでいるのだと思っています。

自分の身の丈を超えようする最中で,その苦しさやもどかしさを聴いてもらえる人がいるというのは,受験生にとって大きな支えになるのではないでしょうか。


良い意味でも悪い意味でも,僕らが若いこともあって,多くの時間を生徒との関わりに割けている節はあるのかもしれません。


それでも,僕らが熱意を持って「とことん向き合う。最後まで」を体現するのであれば,生徒たちはそれに応えてくれると実感できました。これからも,自分たちが出来る最大限の情熱を注いで,子どもたちの「最後まで頑張り続ける経験」に少しでも寄与できたらと思っています。


私自身,4月からは常勤講師となり,文系科目を担当させていただきます。

「夢中」になれる学びを実現するために,より一層,邁進していきたいと思います。

今年度以降も,どうぞよろしくお願いいたします。


門野坂翔太

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