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自立するきっかけ「今週は何分勉強した?」


皆さんこんにちは!川崎学舎の今村です。


先週、色々な生徒に「今週は何分勉強した?」と聞きました。


「毎日30分!」「うーんわかんない。」「全部で2時間くらい?」「めっちゃやった」


色んな答えが返ってきました。


勉強した時間を正確に測っている人なんて中々いないでしょうから、「どれくらい勉強したのかなあ」と思い出しながら答えるわけです。


答えた時間以上に実は勉強していた生徒もいるでしょうし、中には実際はもっと少なかった生徒もいると思います。


「今週は何分勉強した?」


この問いを投げかける理由はいくつかあります。


まず最初に勉強時間が単語テストの結果や理解度などの学力にある程度関係していることを分かってもらいたい、ということがあります。


これを聞くと「なんと当たり前のことを」と思うかもしれませんが、頭の中で理解はしていても体感してみないとその当たり前に気づけないのが人間です。


前回の小学4年生の単語テストの結果も、勉強量が多い生徒の方が点数も高い傾向にありました。勉強量が少ない生徒は点数が低かったです。

これを生徒全員が認識することで、「自分の単語テストの点数が低いのは、シンプルに勉強量が少ないことが原因なんだ」と体感してもらうことができます。


これによって今後、単語テスト勉強をしているとき「勉強量少ないかな?」「ってことはテストの点数低くなっちゃいそうだな、、」と気づくかもしれません。こういった積み重ねがテストや宿題に対する意識を変えてくれるのです。


次に、時間感覚を持って生活してほしい、ということがあります。


普段の生活の中で、お母さんが起こしてくれから起きて、ご飯があるから食べて、チャイムがなったから授業が始まって、帰りの会が終わったから家に返って、友達から連絡が来たから遊びに行って、お母さんから連絡が来たから家に返って、寝なさいと言われたから寝る。こんな生活を送っている子供が多いように感じます。


1時間がどれほど長くて短くて、一週間がどれほど早く過ぎるのか、分からないままとりあえず目の前にあることをしている。

なので、「今週は何分勉強した?」と聞いても時間感覚がなく、宿題があったから勉強したので「分からない」「めっちゃやった」という回答が返ってくるわけです。

(もちろん、分からないくらい集中して勉強していたかもしれませんし、本当にめっちゃやったのかもしれません、、、笑)


時間感覚がなければ、1時間でどの程度課題を終わらせることができるのか、40分のテストのときどのくらい急いで解かなければいけないのか、今日は何時間遊ぶことができるのか、目的地に行くのに何分くらいかかるのか、買い物は何分で終わるのか、ご飯は?お風呂は?これが分からなければ自分でスケジュールを立てることはおろか、課題を一週間の中で終わらせる計画も立てれませんし、適切な時間にお風呂に入ることもできません。親から見ればやらなきゃいけないことがあるのに「だらだらしている」ように写ってしまいます。このように見えるからこそ、親はまた子供に「だらだらしてるんじゃない」と指摘をし、子供も子供で「言われるまでやらなくていい」という考えが根付いてしまいます。これでは一向に子供の時間感覚は養われません。


時間感覚を持てるようになれば、自分である程度予測・計画を立てながら1日を過ごすことができますし、やらなければいけないことがあったり予定があったりする場合には「あと何分で〜〜しなきゃ!」と「だらだら生活」することも減ってくると思います。


それが続けば自分で一週間の見積もりを立てて宿題をやったり、テストの勉強ができるようになってくると思います。

「あ、やるのわすれてた!!!」が少なくなってきます。


(実際、学舎にいる現小学6年生の生徒の様子です!!)


そして最後に、自分の行動に責任を持って生活して欲しい。という点があります。


時間感覚の話と共通することが多いですが、「自分は⚪︎⚪︎分勉強したから単語テストに合格できる!」「定期テストで100点取るために⚪︎⚪︎分勉強しよう!」と、目的を持って勉強し始めます。そしてこの目的を持って勉強しているからこそ、想定通りの結果が出た時には「ちゃんと勉強してよかった。自分にもできるんだ。」結果が振るわなかった時は「自分の見積もりが甘かったな。もうちょいやればよかったな。」としっかり自分ごととして反省できるようになります。これが自分の行動に責任を持つ、ということです。


「今週は何分勉強した?」


たくさん問い続けていこうと思います!


今村

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